114歳の美女
二人は拝観料を払って、清水寺の舞台で有名な本堂へ。
「どうしてここへ」
ときが智也の顔を見て尋ねた。
「それを言う前にこれを見てくれませんか」
智也がブレザーの内ポケットから、白い封筒を取り出した。
表には、辞表の二文字が。
「これ、辞表どすか。何で・・・」
「僕の目に見える証しです」
「目に見える証し」
ときが智也の目の奥を見詰めた。
「役所を辞めれば、臍の緒なんか、僕には何の関係も無いはずです」
「別に辞めなくても」
「いいえ、清水の舞台から飛び下りないと、僕の本心をときさんに伝える事が出来ません」
「そこまでしなくても、うちには・・・」
「明日、辞表は役所に提出するつもりです」
智也は市役所を辞める決意をしていた。
「どうしてここへ」
ときが智也の顔を見て尋ねた。
「それを言う前にこれを見てくれませんか」
智也がブレザーの内ポケットから、白い封筒を取り出した。
表には、辞表の二文字が。
「これ、辞表どすか。何で・・・」
「僕の目に見える証しです」
「目に見える証し」
ときが智也の目の奥を見詰めた。
「役所を辞めれば、臍の緒なんか、僕には何の関係も無いはずです」
「別に辞めなくても」
「いいえ、清水の舞台から飛び下りないと、僕の本心をときさんに伝える事が出来ません」
「そこまでしなくても、うちには・・・」
「明日、辞表は役所に提出するつもりです」
智也は市役所を辞める決意をしていた。