114歳の美女
 3人は智也が多めに買って来た寿司で、お通夜のような夕食を済ませた。


 後片付けをしていると、格子戸を叩く音がした。


 玄関にときが出てみると、寛道だった。


 「あっ、寛ぼん」



 「夜分にすみません。頼まれた布団を持って来ました」


 「えっっっ・・・」

 
 ときが布団と聞いて驚いた顔をした。


 寛道は車で、布団と旅行カバン、ダンボール箱を運んで来た。

 「布団?」

 ときが寛道に尋ねた。


 「それ、私のです」


 しのぶが言った。


 しのぶの指示で、寛道が布団と旅行カバンを部屋に、ダンボール箱を台所に運んだ。


 「そんなら、私はこれで」


 荷物を運び終わると、さっさと寛道が帰って行った。





 
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