114歳の美女
 吉のはチラシをしのぶに渡した。

 「これ、何ですか」

 しのぶがチラシを見ながら質問をした。

 「表やない。裏を見てみなはれ」

 しのぶがチラシの裏を見た。


 「何の時刻表ですか」
 「これはな、星田の帰宅時刻表どす」


 吉のが不気味な笑みを浮かべた。 

 「赤丸は?」


 「泊まった日どす。あんたの日も時間を記入しとき」


 吉のが命令口調で言った。


 「わかりました。もう、星田さんは1回泊まられているのですね」


 しのぶが時刻表を見ながら呟いた。









 
< 212 / 321 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop