114歳の美女
 「あの野郎。人が大人しくしていると、付け上がりあがって。ふざけるな。何が母親の遺言を守るじゃ。馬鹿にしやがって。くそったれが」


 ときが凄い剣幕で怒りを爆発させた。


 「あての事と違うんかいな。大怖。大怖。ここは、退散と決め込むか」


 吉のはこそこそと、その場から逃げ出した。


 「畜生!」


 ときは新聞紙をびりびりに破り、それを足で踏ん付けた。
 腹の虫がどうにも治まらない。


 「どいつも、こいつも、舐めやがって。馬鹿野郎!!!」


 ときがゴミ箱を思い切り蹴飛ばした。今まで、押さえに押さえていたものが、一気に大噴火。血はマグマ。それが、頭に急上昇。



 ときは自分で自分を制御出来ない状況だった。






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