114歳の美女
 マスターが窓から顔を出して、「乗りませんか」と、ときに声を掛けた。


 「おおきに」
 ときが助手席に腰を掛けた。


 マスターが、慣れた手付きで運転を始めた。
 静かに静かに車が走り出した。


 嵐山へ。


 駐車場に車を止め、二人は渡月橋に向って、並んで歩き出した。
 いつもながら道筋は、観光客で賑わっていた。


 二人が渡月橋に着いた。

 渡月橋の名前の由来は、橋の形が、月が渡って行く様子に似ている事から、そう呼ばれるようになったと言われている。


 二人がその橋の中ほどに来た。





 
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