114歳の美女
 (DNA鑑定)

 (DNA鑑定)

 (DNA鑑定)


 智也が心の中で、この言葉を三度呟いた。


 「そう言えば、先日の新聞に、乾燥臍帯を用いた遺伝子診断についての記事がありましたよね」

 「・・・」

 「もし、ときの臍の緒を手に入れる事が出来れば、本人確認が出来る」

 「そりゃ、いい考えだ。星田、ときの臍の緒を手に入れる事が出来るか」

 「わかりません。でも、遣ってみる価値はありますので、遣るだけは遣ってみます」

 「頼むわ。それから、本人確認が出来るまでは、この件は内密にな」

 「わかりました」


 難解であればあるほど夢中になるのが、推理小説の犯人探し。


 智也はこれに似た心境だった。
 まず、村島ときの戸籍をパソコンで調べる事に。





 
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