114歳の美女
 その一角が見えなくなると、清二は調査表を取り出した。
 

 「2件目も死んでいるのと違うやろか」
 

 清二が調査表を見ながら小さく呟いた。
 
 「しかし、厭な調査やなあ」
 
 清二が調査表に目を通した。

 

 村島 とき
 

 生年月日
 明治××年2月29日 114歳
 住所
 京都市上京区〇通△西-町123‐1

 
 「村島とき、114才か。今度は白骨になっとるかもわからんな」
 

 清二はぶつぶつ言いながら、重い足取りで目的の家に向った。





 
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