あの頃の僕ら
「沼田さーん
わたし少し抜けるけど帰らないでねー?」
と、言い残し新規様の元へ急いだ。
「れいちゃんが来るまでまってるよぉ!」
なーんて言葉には愛想笑いでスルーしてね。
「はじめましてぇ♪
れいで……す………。」
席に着いて自己紹介の途中で
止まってしまった。
そう、その相手が次期社長の
成瀬 頼斗 だったのだ。
「あ、おまえ確か…」
「あぁぁぁぁあっ!
きょ、今日は何でこのお店へ?」
柄にもなく焦ってらしくないと
思いながらも上手く話をずらせた。