可愛く見られたくて・・・
夕日が差し込むと

いつもの心地よい臭いが運ばれてきた


また来た…♪


ニコニコしながら思いっきり深呼吸した

この時間が何より幸せだった


「こんにちわ。」


看護師がやってきた


「もう!私の幸せな時間、邪魔しないでよ~。」


麻美がふてくされた表情で言った


「ごめん、ごめん。

 素敵な彼氏さんね☆」


そう言い看護師は部屋を後にした


素敵な…彼氏…?

私は少し考えた

この臭い…

心地よい風…


「誰かいるの…?」


勇気を振り絞って声を出した
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