ユリのように...
プロローグ
あの頃
何にも分からなかった。
うざいとも思った
消えろとも思った
母親の心の声なんて
届くはずもなかった
右も左も分からず吠えてた。
あの頃は必死にもがいてた。
分かってほしかった。
自分が何者かも分からず。
普通のように
送りたかった。
思い出に母親はでて来なかった。
いつも
じぃじやばぁばがいた。
母親なんて
なんて
お飾りだと思ってた。
自分は相当バカなんだろうな。
ごめんね
こんな娘でも愛してくれようとしたんだよね?
ありがとう。