赤ずきん様とオオカミさん




大神、

大神、

ねぇ大神、これ以上私をドキドキさせないでよ。


私は大神の方に体を倒した。

「柚希ちゃん?」

そんな声が頭上から聞こえるが、私は何も言わず大神の足を叩いた。

このままでいさせて、と素直に言葉に出来ない。

細いのに筋肉がしっかりついていて、温かい大神の腕が私は前から好きだ。




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