赤ずきん様とオオカミさん




目線を反らすため、千夜の方へ顔を向けた。
するとニヤニヤ、と笑う千夜と水飼がいた。

かぁ、と顔が赤くなるのが分かった。

「翔くん、見た?」

「ばっちりと、この目で」

ニヤァ

嫌な目を私に向ける二人は、まるで悪役だ。

「そんな目で私を見るなぁっ」




< 19 / 39 >

この作品をシェア

pagetop