赤ずきん様とオオカミさん




私より暑いのは、仕方がない。


赤茶色の私の髪の毛のツインテールが、暑さに負けて元気がない。

「大神、教室まで連れてってー」

「またお姫様抱っこ?」

また、というのは、私が昨日も暑くて大神にお姫様抱っこをして教室まで連れてってもらったからだ。

私は首を縦に振り、肯定をした。

私はあの日から何かと大神に甘えるようになった。

最初はもっと大神に近付きたい一心だった。




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