赤ずきん様とオオカミさん




***

車が私の通う有須川学園の門前にキィ、と音をたてながら止まった。

ここにはボディーガードというものが入れない代わり、皆は万能な専属執事を身の横に置いている。

私には執事がいないため、彼が執事として私を護る。

「柚希様、まいりましょう」

大神、彼は執事としても一流だ。
だから学園では彼女以外皆、大神は私の執事としか思っていない。




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