先生に片想い♡
父親と結婚
家に帰ると、お兄ちゃんと隼人くんがリビングから出て来た。

「いってらっしゃい」

お兄ちゃんがあたしの荷物を持って隼人くんがあたしの腕を持って再び外に連れていかれる。
あれっ…
あ………

「どこ行くの⁉」

「……いいとこ」

そう言って車に押し込まれる。
うん?
今日なんでスーツ?

「……スーツ、かっこいいね」

隼人くんは苦笑いするとハンドルを握って目的地まで行く。
なんなんだろ?
何が今日あったんだろ?
この制服ってもうコスプレかな?(笑)

「ここ♪」

そう言って着いたのは花火のよく見えるお店。

「……嘘?」

「ほんと」

そういいながら車からおりる。

「プレゼントあるから」

え?
妊娠祝?
なんの祝?(笑)

「……すごいっ」

中、ひろーい‼
初めて入った♪♪

「子供みたい(笑)」

「子供だもん!」

「愛」

もう少し、大人になるもんっ‼
絶対見せつけてあげるもん‼
絶対似合うようにするもん‼

「結婚しよ」

ほんと?
いいの?
………夢?
え………と。

差し出したのは婚姻届にはあたし以外の欄にはちゃんと記入されている。
嘘?
辛いことがあったから……
嬉しい事が増えるんだね?


「……うれしい」


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