力のある者
sekaizyuにオイテ

ギルド


茶褐色をした神殿の壁に所狭しと緑の細いつたが生えている、そのせいで一瞬植物?とも疑ってしまうほどである。やはり、マナが豊富なところなんだと分かる。

そんな風景の中一匹の動物?

が少年を揺さぶっていた。

小さいからあまり意味はないけど・・・・・。

「ほら起きて!!」

「・・・起きて!君の世界ファルトは大変なことになってるんだぞ!!」

倒れていた少年は目を覚まし、起き上がった。

「目が覚めたかい?なかなか起きてくれないから心配しちゃったよ」

「ここは何所?」少年は辺りを見渡しここが知らないところだと確認するかのように言った。

「ここは世界樹の根元。君はさっきまで眠っていたんだよ」

「おいらリバース!君の名は・・・?」

「ナギ・・・・」なんだか世界がおかしい、頭が痛いズキズキと・・・・。

「ふんふん、ナギ・・・・いい名前だね。ヨロシク、相棒!」

いきなりこんなこと言われても何の事か分からない。しかも相棒だって?

「キミはここの人なんだろう?なら街に案内してくれるかい?」

「おいらはこの世界に危機を告げに来た者だよ」

「ヤウンっていう異世界の生き物だよ」

「ああー・・・いろいろ言って分からないか、まあ、説明すると、この世界は今――――」

「きゃあぁ!」

「悲鳴だ・・・!」

「ナギ、説明は後だ、後!!声の元行ってみよう」

変な生き物はすごく驚いた顔、そして真剣な顔でそう言った。

 「!!」

「あれだよ、女の子が襲われてる。助けないと!!」

「何だ?町で見かけない顔だな、お前もスパイか?」さっき、女の子を襲っていた兵士は俺にそう言った。

「・・・・スパイ?・・・・何のことだよ・・・」リバースは力のない声を出した。
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