力のある者
そんなこと思ってるうちに光は消え飛竜はズタズタになっていた。まるで何本もの矢に貫かれたように。
「ふぅ~」心の中で安心したため息が出た。
俺は馬車に戻った。
「すごいじゃねぇか。ちょっとは見直したぜ」
「どうも」
 それから会話は続かず馬車を降りるまで一言も喋らなかった。

 「ありがとう、ナギ君」ギルドに帰りマルメなどと話していた。
「いえいえ」
「それにしても、あんなにあっさり倒しちゃうなんてね」
「どうも」
「すごいね君」
「そんなことないですよ。俺なんてまだまだ未熟で・・・・」
「ほかじゃ未熟でもここじゃベテランよぉ」
「なんかベテランって年ですね俺」
「ははははは」
「そういえばマルメ、、フォーレって人まだなの?」リバースがぼんやりと聞いた。
「今は休息中だ」
「その間でも作戦立てに行ってもいいですか?」
「いいとも。何時でも行くといい」
「わかりました。俺はこれで失礼します」
「ああ」
俺とリバースはゲストハウスへ向かった。
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