力のある者
ナギはリバースの発言を気にしていた・・・・・、この世界ファルトは大変なことになってると、そして、リバースは危機を告げに来たということを・・・・・・・。
ナギはギルドからの下り坂を降って商店街に向かっていたとき、このことを空を見ながらこう解釈した・・・・・
この世界は蝕まれていると・・・・・・・・。
 そして、俺は『時翼』あまり好きじゃなかったから・・・・・。
「な~にぼけっとしてんのナギ」
「ちょっと考え事・・・」こいつは暢気だな俺のほうがよっぽど心配だよ・・・・。
「ふーん」
「ささ、早く商店街見て回ろうよフォーレとかゆう人が帰ってくる前にさ!!」
「はいはい」
  僕とナギは半日間かけて商店街を見て回った。ナギは依頼に必要な道具を買い揃えていた。携帯食料やら、アップルグミやら、オレンジグミやらやたらと買い溜めしていた。グミといっても、お菓子ではなく、回復剤といっていた。僕はイオスにお菓子を買ってもらった。グミやら、飴やら、ガムやらその他沢山買ってもらった。
 「そろそろ、戻ってゲストハウス紹介してもらおうかな・・・・」
「ゲストハウスって何?」何も知らないリバースは俺にそう聞いた。
「ゲストハウスっていうのは、俺たちギルドと契約した人だけがはいれる宿かな・・・・」
「へー、じゃあ今日そこに泊まるんだ」
「ああ、ここに居る間はずっとそこに泊まる。当然金はかかるけどな」
「どのくらいあるかな、ギルドに預けてるからわかんないや」
「ふーん」そうとう金持ちなんだ、ナギ・・・。
「じゃあ早くそこにこうよ」
「リバース、そんなに疲れたか?」
「飛んでるだけなのに?」
「疲れたよ、半日も飛びっぱなしだったんだぞ!」
「あっ、羽を動かすのが疲れたのか!」
「んもー!!ナギ!馬鹿にしやがって!!」
「へへへ、ごめんごめん!」ナギは笑いを噛み締めてか、強気で言った。
「ぜんぜん、謝ってないじゃん!!」強気で言ったのがいけなかったのか、リバースはさらに怒ったようだった。
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