力のある者
「ねえ、ナギ」
「ん・・・」
「これからこんなところに住めるの?」
「もちろん・・・」
「タダじゃないけどね・・・・」
「お金かかるの?」
「ああ、スッゴイ高いからリバースにも働いてもらうからね!」
「ええ~、そんな~」ちょっとガッカリ・・・・byリバース・・・・。
「そんなに嫌か?こんなところに住めるのに?」
「んー・・・分かったよ、こんなところに住めるんだもんね」仕方ないか・・・・・。声に出すと失礼かな・・・・byリバース。
「リバース・・・、おーいリバース!」
「・・・んあっ、ごめん考え事してた」
「フォーレって人まだかな・・・」突然ナギが話題を切り替えた。
「だよね~」リバースは言った。

――――ギャオォォォォォォォ
と遠くで竜の砲口が上がるのは珍しくないが、今回は違った。
すぐそこで聞こえた。街の外このテラスから見えるところで飛竜が一つの馬車を追って街に近いていた。
おいおい大丈夫かこの街あんなの来たらやべぇって。
「ナギさん」
ヒバリさんが部屋の扉を開けてこっちに急いでやってきた。
「なんでしょう」
「今、飛竜が近いているのは分かりますね」
「はい」
「そこで、ナギさんにあの飛竜を討伐してもらいたいんです・・・・えっと、報酬金は2000cでどうですか?緊急なので今すぐお願いします」
「・・・・いいですよ、それくらい」
「じゃあ、ここに署名を、お願いします」ヒバリさんは契約書とペンを渡してくれた。俺は契約内容に同意し記名しヒバリさんに返した。
「これで契約成立ですね。もうすぐそこまで来てるから早くしてくださいね」
「わかってます・・・・」ナギはすっと立ち上がり、パチンと指を鳴らして空中に浮いた。
「ナギさん魔法使いなんですかー」
「はい」
ナギは僕をおいて飛竜のもとへ飛び去った。
「やっぱり、ナギはすごいや」
「はい、ナギさんはすごい方です・・・・・」
「???」
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