君のためなら
あたしは前までみたいに雛奈に龍夜のことをいえなくなっていた。

なぜかって・・・

雛奈も龍夜と仲がいいから。

秦くんが龍夜と友達だから流れで仲良くなったみたい。

一歌と二人でベタベタしてる。

二人には優しい龍夜。けどあたしが話しかけたら冷たく引き離す龍夜。

あたしはたまらなくなっていた。

いらいらする。

むかつく。


あたしは一体誰にむかついているんだろう?

龍夜?一歌?それとも雛奈?

しかも何にむかついているんだろう?

別に龍夜とはもう終わったんだから誰と仲良くしようが関係ない。

そうだ気にしなきゃいいんだ。

・・・分かってる。分かってるのに。

どうしてこんなにもいらいらするんだろう?


「まだ龍夜のこと好きなんやろ」

そういったのは達也。

あたしはメールで達也に相談したのだ。

「そんなわけないじゃん!もう終わったの!」

「朽木。それはそう思おうとしてるだけであってホンマはまだ龍夜に気があんねんって」

「絶対ない!ないない!」

「もっと素直になれば?自分に」

もっと素直に・・・。

そんなこといわれてもわかんないよ。

「・・・わかんないよ」

「じゃぁはっきりゆってやる。それは嫉妬だ」

・・・嫉妬!?

あたしが龍夜に!?

「一回龍夜にゆってみれば?自分の気持ち。伝えてみれば?」

龍夜に・・・伝える。

「分かった・・・。達也一緒におってよ!?」

「はいはい」

あたしたちはそう約束をしてメールおわった。
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