日常化した座敷わらし


『私は勿論少年漫画派だ!!特にジャ●プは素晴らしい!!』


遠藤「へー。二人って少女漫画みたいな可愛…キャピキャピしてるイメージないもんね」


さえ子「別に言い直さなくていいよ。お前に可愛いイメージ求めたりしてないから心から」


遠藤「真顔で言わないで!!逆にこっちにダメージがっ…」


『ちょ、オイコラ!!真流陛下の素晴らしい語り演説を聞かんか、無礼者!!』


遠藤「陛下って…どんな設定だよ」


『いいかい?女子足るもの、少女漫画以外でも萌えを感じなければ一人前とは言えない!少年漫画しかり、ファミコンしかり、そう言った類いにも萌えを求めてこその人生じゃないか!!』


さえ子「お前は一人で勝手に燃えてろ」


遠藤「人生語りだしちゃったよ、この子。てかファミコンって古っ」


『それに比べてなんだお前は!!転校生!!』


遠藤「遠藤だって!!何回言えば分かるの!?そっちこそ何なんだ!!」


『少女漫画や青年漫画好きと言うならまだいいものを…』


遠藤「いや、青年漫画は良くないと思うが」


『漫画すら読んでないとは、言語道断!!』


遠藤「会話のキャッチボールがまるでなってないんだけど」


『転校生!!お前を満喫で48時間の刑に処する!!』


遠藤「だから話聞いてぇぇええ!!」


『観念せい!!非常識者めがっ』


遠藤「それはお前だろ!!てか、何で口調が昔風に変わってんの!?」


『何を言うか!!一日したら今も昔であるぞ!!』


遠藤「意味わかんないから!!!昨日っていう単語が存在するから!!ちょ、助けてよさえ子!!」


さえ子「気安く名前を呼ぶでない、下等者めが」



遠藤「いや、だから何でえぇェぇぇええ!?」



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キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカンコーン

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