日常化した座敷わらし
±0


ガチャ

『ただいまー』

えー。私真流、只今学校から戻りましたー

さて、今から愛しのマイ スウィート ホームでゆっくり疲れを癒すとするかー

HAHAHa 母「ちょっと、真流!!」

HAHA母母母!!

『どーしたの、マイマザー』


母「お爺ちゃんが倒れたって!!峠が近いらしいから準備して!!」

マザーについてはスルーなのね

『ぇ、マイグランドファーザーが?てか、準備って?』


母「決まってるでしょ!!行くのよ、お爺ちゃんの所に」

グランドファーザーについてもスルーなのね

『ぇ、お母さん逝っちゃうの?』


母「ふざけるんじゃありません!!氷漬けにされたいの?」


『申し訳ございませんんん!!
え、でもお爺ちゃんの居るとこって…』



母「えぇ、北海道よ」


『何もこんな寒い時期に寒い所行かなくても…(´・ω・`)。で、いつなの?』


母「今日の夜出発」


『ええぇ!?まだ準備出来てないよ!!』


母「だから早く準備しなさいって言ってるでしょ!!」


『えぇ!?だって、明日の学校は!?』


母「欠席」


『い、いゃ…いゃっほぉぉぉおいっ!!』

母「コラッ、喜ばないの!!一大事なんだからね!!」


『うっほほーい!!準備してくるー!!』


母「あ、真流!?
……行っちゃった。全く、人の話を聞かないんだから。誰に似たのかしら」


父「おーぃ。靴下買ってきてくれた?」


母「え?なんの事?」


父「今日の朝言ったじゃないか、靴下が破れたから新しいのを買ってきてって。」


母「…テヘペロっ」


父「全く、人の話を聞かないんだから」


真流は母の血を濃く継いでいたのであった。




< 17 / 81 >

この作品をシェア

pagetop