日常化した座敷わらし



『うっほほーい!!めっちゃholidayー♪』


ガチャ ガンッ


『あれ…?』

ガチャガチャ

『えぇ?』

ガチャガチャ ガンガンッ


『……。なんで、私の部屋に鍵が掛かってるの?』


ガチャガチャ

ガチャガチャ

ガチャガチャッ ガンガンッ


座「うるせぇぇえ!!」

バキッ

『うべッ』

ドシャァァァ

真流はドアとごっつんこをしてスライデングした


『いや、ごっつんこのレベルじゃないからね。ぶっ飛んでるからね、マジで。
っつーか、お前かぁぁあ!!』


座「ブビブヒうるせーよ。小屋に帰れ。」


『豚じゃないし!!私の帰る所ここだし!!そこ私の部屋だしぃぃい!!』


座「喚くな。開けてやったんだから少しは土下座して感謝しろよ。」


『土下座で感謝って少しのレベルじゃないからね!?ってか、なんで部屋に鍵掛けてんの!?』


座「こーやって、害虫が入らないようにしてやってんだろーが。」


『私害虫じゃないし!!寧ろ部屋の主だから!!』


座「わかってるよ。部屋の主って名前の害虫だろ?」


『どんな害虫!?』


座「m9」

「指を指すなぁぁあ!!」

座「うるせぇって言ってんだろーが。もぅ、お前と話してても埒があかねぇ。許してやるから帰れ、小屋に。」


『まだ豚のネタ引っぱるか。
あ、こんなことしてる場合じゃなかった。支度しなきゃ』


座「住むなら公園がお勧めだそ。」


『家出じゃねーよ!!今日の朝も似たようなやり取りしたよね!?
…はぁ。お爺ちゃんが倒れたから今日の夜、北海道へ出発するの。』


座「そうか。精々足を痺らして来るんだな」

『葬式じゃないから!!縁起でもない早とちりするんじゃないよ!!
わらしはどうする?』


座「わらしって呼ぶな。タバスコぶち込むぞ。」

『何処に!?』

座「筆箱に。」

『筆箱に!?どんだけ地味で悪質な嫌がらせ考えてるの!!
で、どうするの?』

座「行かねぇよ。年寄りの死に際見に行って何が楽しいんだよ」

『口悪!!』


そんなこんなで、柳田一家は居候と猫を残して北海道へと出発したのである。



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