日常化した座敷わらし



『で、そこの…下僕?さんは何でそんなに鬼畜な事をされてるの?』


?「いやっ、下僕じゃないです!!部下です部下!!」


『どっちでもいいよ、似たようなもんだし』


?「違うぅうう!!世の中の上下関係を有らぬ方向に持ってかないで下さい!」


謎の下僕は、一喝した後、咳払いをして、話始めた


下僕「自分はこの方の部下にてパートナーでございます」


『パートナー?…あぁ、この前言っていた(P 23にて。)雑務を押し付けられる可哀想な役目の人ね』


下僕「そうそう。…って違いますっ!!自分は…
……あれ?その通りだ…」


『………なんだか見てて哀れだよ』


下僕さんを見てると自分の哀れみなんてなくなるなー


真流は酷く同情した気持ちで、謎の下僕の肩にポンと手をおいた


『そーいえば、わらしは何で下僕さんにバイオレンスな事してたの?』


下僕「……名前下僕さんになってるし。…バイオレンス…。」


座「それはコイツが俺が苦労してこの元々汚ない部屋を散らかしたのに、綺麗に片付けやがったからだ」


『いや、それ罵る理由が全く見当たらないんだけど、寧ろ感謝するんだけど。
てか、わらしは一旦滅べや。私ちゃんと掃除してたし、人並みには綺麗にしてるし』


座「そうか、じゃあこの世の中の人間は皆部屋が腐敗地帯なんだな。」


『どーゆう、事だそれ。私の部屋が腐敗してるってか。世の中の皆様に謝れ』


しかし、なるほど。

だから、帰ってきた時に部屋が汚なくなってる処か綺麗になってたんだな。
下僕さんに感謝だな。


 
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