日常化した座敷わらし
――――カチ、カチ、カチ
座「……」
座敷わらしは一向に戻ってこない真流を不振に思い、部屋を出た
そして、階段を降りかかると、したの方に何かを見つけた
座「…何やってんだ、あいつ」
座敷わらしは真流に駆け寄り、意識が無いことに気がつくと一つため息を吐いた
そして、右肩に真流を背負い、左手にペットボトルを二つ持つと部屋に戻って行った
――――――――――
―――――――
――――カチ、カチ、カチ
『……ん』
真流はやけに響く針音を感じながら目を覚ました
ぼやけた視界で、数回瞬きをすると辺りを見回し、時計を見た
時刻は午後3:00だった
その時、ふと額の違和感に気づいた
額にてを持っていくと、冷えた手拭いに触れた
枕元に水とポカリがあることにも気づく
思わず窓際を見ると、座敷わらしが壁に寄り掛かりながら目を閉じていた
その傍らには氷水の入った桶が置いてあり、縁には手拭いがかけられていた