日常化した座敷わらし
目蓋は眼球の救世主
―――とある日の昼休み
『じゃっ、じゃーん!!』
真流は何かを得意気にさえ子に見せつけた
さえ子「…何?」
『何?じゃないでしょうよ!!実はね、一昨日遂に手に入れたんだよ、アイマスクを!!』
さえ子「よかったね」
『うん!!』
さえ子「ぁ、そーいえばさぁ。明日の世界史が…」
さえ子は世界史の教科書をペラペラと捲り始める
『いや、違うでしょ!!』
さえ子「はぁ?何が」
『アイマスクだよ!!他になんか言うことないの!?』
さえ子「ないでしょ。てか、逆に何があるの?」
『沢山あるでしょーよ!!〈ぇっ、すごい!!生地がいいね〉とか〈やったね、これで不眠症が治るね!!〉とかっ』
さえ子「あんた、私がそんな事言うと思ったの?てか、不眠症だったのかよ」
『だって!!そこから広がる色んな積もる話があるんだよ!!』
さえ子「はいはい。話してどーぞ」
さえ子は呆れた様にため息をつくと、世界史の教科書をしまった
『実はね、早速試してみたの。一昨日、家で。』
さえ子「へー」
『でね。そしたら…
悪夢見た』
さえ子「へー」
『……』
さえ子「くだらん」
『待って!!まだ続きがあるの!!』