日常化した座敷わらし
カレンダーは破るタイプが好き
―――ある日
『…なにやってるの?』
真流が学校から帰宅すると、部屋で座敷わらしがやらかしていた。
何を、かと言うと…
座「なんだ帰ってきたのか、屑」
『質問に答えろぉお!!なにやってんの!?』
座「見て分からないのか、眼科か精神科行ってこい」
『いいから答えろぉぉおお!!』
座「煩ぇ。見りゃ分かんだろ、カレンダー破ってんだよ。」
『煩ぇじゃない!!何一年分のカレンダー破いてくれてんの!!』
座「ふざけんな、暇だからに決まってんだろ」
『堂々と言うことじゃないし!!』
座「だいたい、なんで日めくりカレンダーじゃねーんだよ。破り足りねぇんだよ」
『カレンダーは月に一回ビリビリを楽しんで破るのが一番なんだよ!!…なのに、なのに…私の楽しみ帰せぇぇええ!!』
座「そんなんで楽しむとか、暇な奴だな」
『わらしに言われたくないよ!!』
座「俺は月や日めくりカレンダーなんて暇なものは求めてない。時めくりカレンダーが欲しい」
『お前が一番暇な奴だよ!!てか一時間に一回破るってどんなカレンダーだよ!!聞いたことないわ!!資源の無駄!!』
座「仕方ねぇだろ。お前はまだ外に出掛けてやることがあるからいいさ。俺は全くやることが無いんだよ、暇に決まってんだろ。」
『毛簿君の手伝いしろよ。』
座「あいつは書類仕事が命の源だから、それを俺がやるわけにはいかねぇよ」
『そんな訳ないだろ!!仕事したくないだけだよね、それ』