日常化した座敷わらし



――――――――――――――――
―――――――――――



『いや、だってね、何て呼べばいいか分かんないじゃん。仕方ないじゃん。なのにすぐ君、暴力でしょ。酷いじゃん。』


座敷「暴力なんていつ振るったよ、いつも寸止めにしてやってるじゃねーかよ。」


『寸止めだとしても立派な暴力なんですぅー。心への暴力なんですぅー。』


座敷「え、なに?モザイク掛かっちゃう様な顔面にされたいの?」


『ややっ!!ちっがーう!!すいまっせーん!!拳振り上げないでぇぇえ!!だって、やられる方の気持ち考えてみ!?恐いから、寸止めだとしても超恐いから、いやまじで。』



座敷「ハッ 何で俺がてめぇの目線になってまで考えてやる必要がある?身の程知らずが」


『あり得ない位上から目線なんだけど、この居候。てか、座敷わらしじゃ長いんだって、文字数無駄に稼ぐのはいいけど、面倒だから』



座敷「文字数とか面倒とか普通にリアルな発言してんじゃねぇよ。世界観丸潰れだろうが」


『あんたには言われたくないんですけど。じゃあ、私が名前考えてあげる!!』


座敷「止めろ、どうせろくな名前考えねぇだろ」


『藁 新太郎(ワラ シンタロウ)とか!!』


座敷「つっこむまでもねぇよ、カス。台風の日のどぶに落ちろ」


『藁新太郎だけでそこまで貶されるの!?』


座敷「黙れ丸顔。」


『おまっ、丸顔って…気にしてんのにストレートに言ってんじゃねーよ!!もっとソフトに、寧ろ変化球で来いよ!!てか、読者様に勘違いされたらとうすんの!!別にでぶってはないから、普通の体型だから!!』


座敷「てめぇ、普通って事がどれだけ難しいかわかってんのか!!」


『え、何でいきなり説教モード!?』





< 6 / 81 >

この作品をシェア

pagetop