日常化した座敷わらし
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―――入学式
真流、15歳の春。
数ヵ月前に中学を卒業して今の高校に入学する時の出来事である
ザワザワ
『………や』
ザワザワ
『(ヤッベェェェエエ)』
まだ少し肌寒い気温と初々しい雰囲気が漂う教室の中、私柳田真流は
ぼっちです。
『(ヤヴァイ。同じ出身中学の子一人もいないよ…。)』
三年間の短く輝かしい高校生活を送るには、友達が必須だ。
しかし…
『(友達作りも何も、既にグループ出来てるって……)』
絶望的じゃね?
『(どうしよ…、なんとか話し掛けて友達を作らなければ…)』
不安と焦りでガッチガッチに緊張しながら周りを見渡す
と、その時入り口から一人の女の子が入って来た