日常化した座敷わらし
キーンコーンカーン、カーンコーン
ヘンテコなチャイムがなると
三時限目が終わり、お昼休みに入る
そんな中、真流が窓の外を眺めながら口を開いた
『ドラマでさー、何か嫌なことを言われてキレるシーンでよく、
《てめぇ、もう一回言ってみやがれ!!》
とか胸ぐら掴んで言う台詞あるよね』
さえ子「ぇ…、うん」
さえ子は(また、突拍子もないことを言い出す気だな)と内心呆れながらも返事をした
『あれってさー、いろいろ深い言葉だと思うんだ』
さえ子「え、なんで」
『だって、例えば
TAKE1
《てめぇ、もう一回言ってみやがれ!!》
《ひぃぃいっ》
《…(何て言ったか聞き取れなかった)》
とか。いろんな意味に置き換えて使えるじゃん?』
さえ子「それ、深いって言うの?」
『他にも、
TAKE2
《てめぇ、もう一回言ってみやがれ!!》
《ひぃぃいっ(ホンマもんのドMや…!!)》
とか』
さえ子「乱用すんな、てかなんで関西弁?」
さえ子は半目になりながらも相変わらずな相方の話を聞く
『あと、
TAKE3
《てめぇ、もう一回言ってみぎゃわ、ぁ…》
《……。》
とか。』
さえ子「それ、すごい恥ずかしいやつじゃん。」