君が笑えば。
「待て…」
「…?」
「ここ一応塾なんだけど…」
気づけば塾の人たちみんな俺らの方を向いていた。
そりゃそうだ。
郁哉があんなでけー声で話すから…
でもコイツ不思議なくらい頭いい
勉強してる姿俺見たことないよ?
――――――――――
――――――……
「颯斗♪」
俺に笑顔を向けている郁哉。
正直お前はだれのペットだよとかおもってしまう。
「教えてよ~!」
「お前、その少ない情報量で誰だか判断できると思うか?」
「……うん」
「バカか!無理だ!南高に何人女子がいると思ってんだよ!」
「…300人くらい?」
「と少しくらい。そこから探し出すのは無理だ!あきらめろ!」
「ぶ―…いじわる」
「どこの女子だよ!」
「…はあーあ」
郁哉にため息つかれる。