君が笑えば。

「颯斗くん!なんで!なんでバイトやめちゃうの?」


やめて…

やめろ…

言うな…

そんな悲しそうにしないでくれ。


「やってる意味ないし」


俺は冷ややかに言えていただろうか。

もちろん、結菜の顔をみることはできない。

傷ついてる結菜をみたくないから。

結菜の手が俺の腕からスッと離れる。


「てかさ、もう来ないでくんない?もう俺の中にあんたの記憶はないの。いつまでも来んじゃねえよ、知らない奴に病室に毎日来られて気持ち悪い。」


最低な言葉を俺は結菜に言った。

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