君が笑えば。


「はあーあ…」

誰もいない病室で俺は1人ため息をついた。

結菜も木村も俺が自ら手放したんだ。

なのに…
苦しくなるなんて都合がよすぎる。

今、俺の前にあって、俺のスキなもの。

もうバスケしかなかった。

バスケは、これから俺の生きがいになる。

バスケバスケ…

そうだ。

そのとき俺は決めたんだ。


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