君が笑えば。

「…」

「…」


重い沈黙が続く。

最初に口を開いたのは春先颯斗だった。


「…なんだよ」

「…バスケ」


とりあえず俺は始めにバスケの話をした。


「バスケ…ならやる。」

「本当か!?」

「おう、今の俺にはバスケしかないからな…」

「…春先?」


そう聞くと窓の方へと顔をむけた。

俺のほうは見ない。


そっちのほうが、俺も、春先も話しやすいかもしれない。


< 114 / 154 >

この作品をシェア

pagetop