君が笑えば。

「…俺と結菜はただの店員とお客さんの関係だから」


「友達だって中西はいってたぞ?」


「…俺の中に記憶がないことになってるから…ただの店員とお客さんだ。」


「…記憶、戻ってんじゃん」


「…戻ってねえよ」


ポツリポツリと話す春先颯斗の顔はひどく悲しそうだった。


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