君が笑えば。


あれから何日か経って、ようやく山本彼方と戦うときがきた。


「お互い手加減なしの、本気勝負だからな」


「ああ…」


「それから結菜も今日来てる。俺は自分が勝ったらすぐ結菜を自分のものにする。」


「そんなんなるかわかんねーだろ…」


「さぁな。」


よくわからなかった。

このときは、今日ただ精一杯やろうって気持ちだけだったから。


俺はどうなるかなんて考えてもなかった。

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