君が笑えば。


「颯斗くん、試合始まるよ!」


「ああ…」


その試合はそう、山本彼方との試合だ。

集中しないと…
集中しないと…
集中しないと…

俺の頭の中はさっきみた光景がぐるぐる回っていた。


ピーッ

という合図で始まる試合。


山本は的確に指示をだしていってる。

ボールを、先にとったのは俺のチームだ。


俺は走って走ってゴール前まで行き、パスが回ってきたらシュートを打つ。


入った。


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