君が笑えば。


「あっ…」


そこには綺麗に折りたたんである上着があった。


きっと、結菜がたたんでくれたんだろう…


「ごめん…ごめん…結菜。」


俺はこのたたんでくれた上着を抱きしめて泣いた。


結菜はたたみながら何を思ったのだろうか…

俺に勝って欲しいと願ったのだろうか。


だとしたら、申し訳ない気分でいっぱいだ。

ごめん…

涙は止まらなかった。


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