君が笑えば。

「この子じゃないですか?」

そう言って郁哉に写真を見せる。

俺も一緒にそれをみた。

「この子だよ!そう!この子!仲良いの?」

「はい!親友です♪」

「今度ここに連れてこれる?」

「あっ、多分。休みの日なら。」

「マジで!?あっ、名前!俺は河南郁哉!よろしく」

「えっ!あっ!はい…」

「コイツは春先颯斗ね」

「なんで俺まで勝手に紹介してんだよ」

「だってここ颯斗のバイト先じゃん!俺バイトしねぇし!颯斗がいるときしかここ来れねえじゃん?」

「よく分かんねえけど、俺平日以外バイト入れてねえし…」

「え…」

悲しい顔をする郁哉。

そりゃそうだ。
やっと会いたい人に会えるかも!ってときに俺がそのチャンスをつぶしてんだもんな…

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