君が笑えば。


「どんなに頑張っても俺はお前には勝てない。」


彼方くんが、言う。


「次は絶対勝つ。あと、絶対譲らない。」


「ああ…じゃあな。」


彼方くんは体育館から去って行った。


「彼方く…」


彼方くんを呼ぼうとしたらあたしの肩を颯斗くんがつかんだ。


「颯斗くん?」


「結菜…俺…」


颯斗くんが全然わからない…


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