君が笑えば。
「郁哉…」
「もしかしてメアド勝手にあげちゃったこと怒ってる?ごめん…その…あの…」
「よくやった!」
「え…?」
「よくやったよ、郁哉!あの人の名前わかったじゃん!友達に…なった…よっしゃ!」
「春先くん!うるさいよ!」
「すいませ―ん」
店長に怒られてもなんとも思わないほど俺は浮かれていた。
「おい、颯斗!お前あの子のこと…」
「…」
「そっかそっかー♪お互い頑張ろうぜ!」
「……ぉぅ」
少し小さく俺は返事をした。