君が笑えば。
そうやってきてから
郁哉に結菜ちゃんのメアドを教えていない。
教えておいて。と頼まれたのに、なんだか教えたくない。
ただの独占欲。
彼氏でもないのに…
「……ぉぃ!おい!颯斗!」
「え!!」
「ボーっとすんなよ!」
「わり…」
「結菜ちゃんに日曜日颯斗のバイト先に集合って連絡したいのにメール来ないからな…」
「俺…バイトんとき伝えとくよ…」
そう言うと郁哉の顔はびっくりした顔になった。
それから
軽く笑いながら
「じゃあ頼むわ!頑張れよ!」
「…なにがだよ!」
そう言って塾から帰って行った。