君が笑えば。
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日曜日。
俺と郁哉でコンビニの前で女子を待つ。
「颯斗!俺今日の格好変じゃない?」
「…大丈夫だよ」
「本当に?」
「お前、女子かよ…」
「…本気なんだよ」
とボソッと郁哉が言う。
半分驚き、半分笑ったけど
本当は自分の格好が変じゃないか郁哉に聞きたかった。
「す…すいません…」
そう走ってきた結菜ちゃん。
の後ろを追って走ってくる樹亜ちゃんらしき女の子。
結菜ちゃんの後ろについて結菜ちゃんの洋服の裾をつかむ。
まるで恥ずかしがり屋の結菜ちゃんの妹みたいだった。
「はっ颯斗!なっなんか話してて!」
「はぁ?意味分かんねえし!まず自分で自己紹介しろよ!」
「無理だよ―…緊張しちゃう…」
「ったく!」
そう言って郁哉まで俺の後ろに隠れる。