君が笑えば。
「楽しかった♪」
「楽しかったね」
喫茶店でサカナクションについて2時間ほど語り合い、辺りはもう暗くなってきていた。
「遅くなったし、送っていくよ…」
「いや!大丈夫です!」
「いや…てかさ、なんで敬語なの?」
「いや…」
「敬語じゃなくていいよ。同級生で、もう友達なんだしさ…」
「うん…」
「送ってく」
「大丈夫」
「送ってくよ」
「いいよ」
両者両方譲らない。
俺は送っていきたい。
もっと結菜ちゃんと一緒にいたい。
てか、俺女の子を“ちゃん”付けで呼ぶキャラじゃないんだけどな…
「送ってく…」
「大丈夫だよ…」
「中西?」
そう言う男は
俺の前に立った
綺麗な顔立ちをしてた。