君が笑えば。
俺はあのとき確信した。
彼方って奴は絶対に結菜ちゃんが好きだ。
結菜ちゃんも俺の空想じゃなく、本当に彼方って奴が好きだったら?
俺はただの邪魔ものにしかならない。
俺が…
俺がこの気持ちに鍵を閉めればいいんだ。
固く
堅く
南京錠のように
堅く。
そうすれば、
自分の好きな人は幸せになれるんだ。
本当は好きな人を自分の手で幸せにしてあげたい。
でも
俺は知り合ったばっかりの
ただのコンビニの店員さんにしか過ぎない。