君が笑えば。
結菜ちゃんに連絡をした。
明日、結菜ちゃんと会うことになった。
キミともっとしゃべりたい。
彼方って奴とどんな関係なのか知りたい。
もっともっと、話したい。
彼氏でもないのに、
うざいかもしれなけど、
それでも俺はキミを知りたい。
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「春先くん」
笑顔でカフェに入ってきた結菜ちゃん。
「ごめんなさい。遅くなっちゃって。」
「ううん。こっちこそ、急にごめん。」
「いや、話ってなんですか?」
「…。」
いざとなると言葉が出てこない。
うざがられたくないんだ。
キミに。
こんなに俺は臆病じゃないはず。
俺は、こんなんじゃない。
なのに、
なのに、キミの前じゃ普通にすらできない。
『好き』という二文字を
キミに伝えたいけど
伝えられない。