君が笑えば。


――――――――――…
――――――――…

目を開けるとそこは真っ白な…病院だった。

体を起こそうとすると、腰に激痛が走った。

「颯斗!」

俺の名前を母さんが叫ぶ。

心配を…
かけたんだと思った。

「颯斗…」

「郁哉…」

郁哉の隣には樹亜ちゃんともう一人女の子がいた。

「郁哉…俺…なんで事故ったんだっけ…?」

「…颯斗…?」

「車に当たったのは…覚えてる」

「…助けるためだろ?」

「誰を…?」

「結菜ちゃんをだろ…?」

「…結菜って…誰…?」

「颯斗…?」

俺はキミを……
思い出せなかった。


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