君が笑えば。
スポーツ推薦もらうために頑張ってきた成績も落ちて
他人に暴力をふるうようになって
人を信じなくなった。
俺はグレる過程だけを知ってた。
俺、思い切って聞いたんだ。
『そんなにグレてお前はなにがしたいんだよ』
って…
キレられると思ったんだ。
でもアイツは静かに涙を流して俺に今、俺が話したことを話してくれた。
そのあとは他人に暴力をふるうことはなくなった。
でも遊びまくってた。
そんなアイツを救ったのは…
たぶん…
結菜ちゃんだよ…」
そう言った郁哉くん。
「あたし…なにも…」
「うん…
結菜ちゃん…
キミの存在が…
颯斗を救っていたんだよ…」
「あたしが…?」
「うん…
アイツは事故に遭った日
結菜ちゃんに自分の気持ちを伝えに行ったんだ。」
「え…?」
「フラれてもいい。
みっともなくてもいい。
そう言って。」