君が笑えば。

「…彼方くん、よくわかんないよ…」

「…中西は子供だもんな」

「…?」

「…とりあえず、俺はお前のこと本気で好きだから。春先颯斗なんかに負けたくねえ…じゃ。」

そう言って去っていく彼方くんの後ろ姿はなんだか勇ましかった。

あたしのことを好きって…

あの彼方くんが言ってくれた。

彼方くんは…かっこいい。

彼方くんは…優しい。

彼方くんは…いつでもあたしの話を聞いてくれた。

あたしは、彼方くんを本当に振ることができるのかな…

< 65 / 154 >

この作品をシェア

pagetop