君が笑えば。
気づいたら涙が頬を伝っていた。
彼方くん…
と
颯斗くん…
ガラッ…
「ゆ―いな♪きた…よ…結菜?」
「ご…ごめん…顔洗ってく…る」
出て行こうとすると、
郁哉くんがあたしの腕を掴んだ。
「結菜ちゃん…」
「…」
「やっぱり…辛い?」
辛いよ…
無理にでも笑ってないと胸がつぶれそうなの。
恋人でもなかった。
知り合いでもなかった。
あたしと颯斗くんの関係は、
ただのコンビニの店員さんとお客さん。
なのに…
こんなに好きになってしまったの。